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流れ流れて早幾年。いろんな役に立つサイトを紹介します。

迷った時のアレは高度なテクニック

日本の10大新宗教 (幻冬舎新書)別に俺はぜんぜん宗教的なものは持ち合わせていないんで念のため。否定もしないし、肯定もしない。

//心配されている相手を心配させる方法

田舎にいると、よく年取って迷ってる人(たいがいは親の友達)が「あなたもよんで」と頻繁に教祖系の人の本をタダで置いてったりするよね。最終的には入信させたいんだろうけど。俺が編集者だった時に病に伏してた時期があったんだけど、親はまぁ俺が病むってことは今の仕事がよくないと考えてたんだろうけど、言葉にしても仕方ないと思ってるのか、あるいは弱っていたのか、なんだかいきなり近所のおばちゃんに貰った某宗教団体の会誌に線までひっぱったやつを送ってきて非常に困ったよ。


要旨は「正しいと思ってない仕事はやめなさい」「欲をひっこめろ」ってことを言ってるんだけど、「言ってることはまぁ正しい」とはいえ俺はそれよりも逆に、「そんなたいした年金もないところに今宗教に入ってお金使ってしまわないか」だけが心配になってしまいました。


あぁなるほど。心配ごとをされている当人に心配返しさせることで相殺(それどころじゃなく)しようってことなのか。高度なテクニックだなぁ。
結果としては別に親も入信はしてないんですが、なかなか悩みがあったりするとそういう方向に行っちゃう人の気持ちはわからないでもない。

//新興宗教モデルの崩壊の可能性と、対策

ただ、一般的な大手の宗教は(せいぜい法事の時くらいで)無理強いはほとんどないのに、新興系はむしりとるように(お金を)もっていかれるのとそれにとられる時間がものすごい。それはいままでの世の中であればそれでよかったんだろうけど、若い人がみんな時間が無く、さらにこれからの年収の上昇すら期待できない今の世の中では新興宗教のような運営方法で組織が成長していくことは不可能じゃないだろうか。今世は明らかに非成長モデルに入っている。そうなると若者への求心力は非常に低下しているわけで、将来的には街のカジュアルなエコを唱えて若者に一部支持をされてるような怪しい筋(マルチの親玉等)からお金が入ってる人が、そのへんの新興宗教にスカウトされていくのだろうか。

//日本で一番ロングセラーなのは実は宗教書。気になるのは広告代理店の担当は入信してるのか否か

宗教書は相変わらず売れている。ベストセラーランキングをテレビや新聞でやってると必ず池○先生か大○先生の本が入ってくるので(しかもなぜかテレビだと「コメントなし」なのはなんでだろう)、あんまり本の売れていない編集者は「あの2人の本が取れたらいいのになぁ」などと思いがちですが、あんたら先生方と交際ができるとでも思ってるのか。強大なツテでもあれば別ですが。


たまにアニメを作って劇場公開したりする某宗教団体や、いまや日本のラジオCMを支えている別の某宗教団体。放送枠とか上映権の関係で広告代理店は結構付き合いがあるようですが、各団体の担当をする人たちの個人負担(入信?)も多大なものではないのかなぁと思います。むしろそういう彼らの悩みとかが知りたいですね。日本でいちばんネゴシエートするのが大変そうなジャンルだ。

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