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ブラジルで出ている日本の旅行ガイドブックの歌舞伎町表記がひどい件

 まったくどっちかといったら通常の日記に書くような内容なんだけど、本の話なのと周知したいのでこちらで書きます。きのう西武線でブラジル人カップルに会ったのだ。

■まず西武新宿駅が地図に載ってない

 彼と彼女は、Japanって書いてある通常の日本ガイドブック(上帯が青いやつで、ロンリープラネットではなかった)を持っていたわけだが、その新宿の地図には「西武新宿」は省略されているのかまったく載ってないから「ここ、どこ?」ってうろうろしてたわけさ。で、案内してあげようと思ってガイドブックを見せてもらったら、ブラジルで発行されているものなんだろうけどこれがひどい。歌舞伎町の一番街近辺にはパチンコ台のアイコンがあって、パチンコに興じている人の写真が載っているわけです、まあそれは間違ってはいない。

 で僕も読める範囲で読んでみると「ここ歌舞伎町ではパスタが500円で食べられる」。えー。確かにどっかの店で500円で食えることは食えるだろうけど、歌舞伎町はパスタが500円で食べられるのが専門の街じゃないよ! で、店の案内も何もないんだ。これはひどい

■歌舞伎町で500円パスタ?

 この記述だけで、1ブラジル人カップルは、どこかの西武新宿線エリアの奥からパスタを食べに、どこだかわからない駅にやってきた、という状況。昼だったら、むしろ駅付近につれていけば500円パスタの類はたくさんあるが、夜で、歌舞伎町一番街だとどこにイタリアンがあるかと迷ってしまう(あるんだろうけど)。僕は立ち食いフレンチの店に連れていこうかと思ったけど、ちょっと遠いので、彼らは近くで済ませたいみたいなので、西武新宿駅から横軸の道に入っていく。「パスタ、パスタ…」

■客引きが口八丁で、パスタのない店に入れていく

 するとブラジル人は「イングリッシュパブ(HUB)」があるのでちょっと安心したのか、そっちに行きたいという。しかし日本のイングリッシュパブは外人が集まる店とまったくいない店があるし、パスタも(表側のメニューでは)ないので、うろうろとしている…すると対面から客引きが中国語で話しかけてきて、英語のわかる客引きも…で結局彼と彼女は初志貫徹できず、アジア横丁へと消えていった。

 で、あとから客引きに「彼女たちはパスタを食べたがってたんだけど、それはあるの?」って聞いたら、「ないよ」って。もうエレベーターであがっちゃってたからしょうがないけど…。万が一、ほとんどお金がなかったら、酒代どうするんだろう、とも思いつつ。

せっかくブラジルから来たのに、思った所に行けなくてかわいそうだ。

■東京、新宿ももう少しちゃんとしよう

1、日本の観光庁日本政府観光局あるいは東京都の観光担当、新宿区等は観光ガイドブックがあんまりテキトーすぎないかちゃんとチェックする必要がある。

2、歌舞伎町は、海外から来た人まで予想外なところに適当に連れられて食い物にされないようなシステム作りをする必要がある。

と思いました。それにしても、ブラジルの日本観光ガイドも「歌舞伎町で500円パスタが食べられる」なんて記述するならちゃんと店舗まで紹介するべきですよ。プロントとかは無くなっちゃったし…。

●日本の変な記述のある海外の日本ガイドブックを探している人の質問
http://q.hatena.ne.jp/1205296360

●大阪21世紀協会が大阪の問題記述を留学生等を使って探した例
http://www.osaka-brand.jp/osaka_i.pdf(注:PDFファイル:要アドビリーダー)

大阪の場合、ネガティブ情報はそれはそれで必要で、誤解とか誇張はむしろ(許容範囲のものは)残しておいてもいいと思うんですけど。ただ、実際に被害にあったりしてしまうような記述は困るんだよね。

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