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流れ流れて早幾年。いろんな役に立つサイトを紹介します。

はまれぽ.com…攻める!調べる!能動的なタウン情報サイトの新しい形

はまれぽ.com 
http://hamarepo.com/
運営者:ITA

タウン情報サイトとしての新機軸というか地元の疑問に応えるサイトは新しいと思うのだ

このサイトは見た目のインターフェイスイメージは1目見てニフティの「ポータルZ」(http://portal.nifty.com/)のパク…いやリスペクトなんだろうなとわかるんだけれど、投稿→調査→報告と、読者参加性を強く出していて、かつ悪趣味にやったとしたら昔の「探偵ファイル」(http://www.tanteifile.com/)みたいになってしまう部分の「調査」を明るくレポートとして処理していて、それがまた地域性に帰属しているところで知的好奇心も満足してしまうような素晴らしいものとなっている。なんといっても記事数の多さがスゴイ。
ライター紹介ページまでポータルZに似せなくてもと思うが、ライター数が凄く多いので、そのへんが更新率の高さにつながっているのではないかと思われる。

「いわくつき物件」記事を自主削除

とはいってもトラブルはまったくないわけではないようで、運営会社はITAという横浜のIT会社なのだが(http://www.ita.ne.jp/)以下のPDFのような例もあるみたい。(http://www.ita.ne.jp/info111121.pdf)※閲覧にはアドビリーダー必要、
まあ地元を探求していると触れづらい話題というか触れないほうがいいこともあるってことなのかもしれないですね。地域性を追求するのであればやはり地域への精通が必要というか、サイトの設立趣旨と違う記事は生存していけないようです。
個人的には編集部としては編集部ブログで推していた記事のコレ(http://hamarepo.com/story.php?story_id=454)も取材OKしてくれているので問題はないのですが、知的好奇心的には満足するものの、個人情報保護の今の時代には相手の情報全オープンな取材はギリギリなような気はしました。

地方情報Webマガジンの新しい形は非広告モデルか

サイトには驚くほど広告スペースがない、でも販売はしているようだが。運営会社は通信機器いわゆるOAとネットインフラ、Web制作をやっている会社のようだ。サイト制作力をプレゼンして信頼性や営業に結び付けたいという意向なのか、あるいは地域広告以外は入れたくないとか、定着するまではSEOや表示速度等を含めてあまり広告に頼らないスタイルを貫いているのか、あるいは会員ログイン制を敷いているので、メールマガジン等で採算を取る方策なのかはわからないが、ドンナメディアによるマーケギア調査によれば(http://donnamedia.shoeisha.jp/site/detail/56079)2011年12月現在でも40万PV/月が推定されており(過去3ヶ月は61万/月平均PV推定なので少々落ちているが)、地方サイトとしてはまずまずではないだろうか。

いずれにしても投資が少なく開設が可能であることとSEO目的から吐いて捨てるほどの数が出来ている昨今のWebニュースやマガジンメディアの中で、従来のスタイルを脱してきた新スタイルのWebマガジンというのは結構成立するのではないかというか、地方のミニコミ的なメディアというのはこれから増えてくるのではないかと期待させるだけのものはあるので、あんまり無理に意地はって(広告無しで)頑張らないでアドセンス(googleのクリック広告、登録するだけで貼れて、PVの1/5〜1/2くらいの金にはなる)くらいは貼ってくれればなあと考える次第ではあります。
Q&A系のサイトやニーズに応える回答を見せるサイトは、SEO的にも高得点を得ていくことは可能でしょうから、直接的な収益になるかどうかはわかりませんが、間接的には今後利益を得ていくための布石としてはもしかすると結構ありなのではないかなとも。写真展やステッカー公募などイベント等も行なっているようですので、もっと長期的な普及を考えているのでしょう。

登録した後でふるいにかけて話題になりそうな種を生み出す手法


ここは質問を書くと、キニナル項目一覧に載って50キニナルが得られれば優先調査されるという仕組みで運用されている。トリビアの種的なものとFACEBOOKのイイねを組み合わせたような仕組みではあるが、市民が日頃気になっていることが記事になっていく仕組みが出来ているのは素晴らしいと思う(ユーザーが増えて、普通になんでも50人投票されるようになるとどう基準が変わるかが難しいところだが)。あとは非会員なので特典などもよくわからないのだが…会員になるとプレゼント等もあるようだ。

ライターの方々を見ると結構な略歴の方がいらっしゃるようなので、できるだけサイトで採算がとれていくような仕組みであってほしいです。このサイトは仕組みとしてはよく出来ている点と運営会社がしっかりとしていることがプラス面、採算構造がわかりづらいのと調査を軸にしているせいで得体のしれない感を与えてしまうマイナス側面があり、良い点と危うい点の両面があるのですが、きっと横浜という土地の特性を活かして補うような形で成長していくと思われます。今後の伸長が楽しみではあります。

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