2ちゃんねるの構造的にもったいないところ
- 作者: 黒井勇人
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/06/26
- メディア: 単行本
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前者については鯖は同じ収容だったらそんなに本来サブドメインを変更しなくていいかと思うのだが、内部のサーバの老朽化等の管理上だったり、独自の懲罰システムだったり(行いの悪い掲示板を負荷に弱い鯖に動かしたりする)、2つのものを1つの鯖に変えることがあるというのでそこは名前が変わってしまうのも納得する。基本的にはなくなった鯖からは新しいところに順番にジャンプするようにはなっているのだが、たまにそのへんの処理がうまくいっていないものがありアクセス切れしてしまう。こういう状況は非常によくないしPV的にはもったいなさすぎるのだが、ある程度、一見さんの回避というか、訴訟回避とかの意味合いもあるんじゃないかと思う。僕の個人的な見解で根拠はないですけど、こういう板ジャンプによる無駄なPVの総計も、結構あるような気がする。
一応外部のじゃんぷ2ちゃんねるというサイトを利用すると、板が変わっても追いかけられるリンクが作成できるのだが知名度は低い。
後者はもともとdat落ち→変換して過去ログ送りというシステムは確立されていて、専用ブラウザもhttpで見られることによるサーバ負担を回避するのが初期の目的だったはず。そこで2chの資金難が発生し、dat状態のままとして過去ログは個別に●(まる)=2ちゃんねるブラウザ課金により読めるとか、後にモリタポで売る(2ch検索などから読む)というシステムもできるようになったと記憶しているが、これの結果としてはに通常ブラウザだと見れないログが多数発生するということになり、それらがまとめサイトやコピペブログ等にまとめられていき衛星化を促進する結果になっていく。
2chのログは非商用利用に関しては問わない方針であったが、結構広告つきコピーサイトもあったりして、グレーなままの推移から気がつくと広告つきのコピペブログの異常成長に。一〜二度規制したが、取り込み策に応じられなかったこととどこまでが黙認ラインかという部分がある程度見えてきたことから、さらに安定化して増えていく。
コピペブログによるドーナツ化により、2ch見たことないのにブログ「痛いニュース」にはコメントしまくる人が増えるなど、不思議な流れが進んでいる。
2ちゃんねるはたぶん過剰なアクセスを裁き始めたころから一見さんを減らそうという考えがあるのだろうが(無駄にPVが伸びすぎても物理的に処理するコストが増大し広告でペイできなくなると考えたのではないだろうか)、それが結果としては「衛星サイト」の繁栄につながっているのは技術系の思考が仇になっているような気がする。(本来、通常のブラウザPVで伸ばしていければまだまだサイトの伸びしろはあっただろう)が、共存共栄できればいいのかしらね。
サイトの中で見ているともうほぼシステムは完成されている…というように見える2ちゃんねるだけど、たとえば特定のスレッドにたどり着くまでは非常に初心者には難易度が高く(たとえばgoogleにひっかかるのもサーバ移転前のdatデータだったりするスレッドも多い)傍から見るとなんで「いまだに」こんな奇妙なアクセスしづらい状況なんだろうと思う。
初期は基本的に鯖に対するアクセス負荷のロードアベレージでアクセスできないよう落としていた「人大杉」も、時間帯によっては常に見れないようにされているところもあるし…(何のための「人大杉」なのか)。単に専ブラ促進という意味でクローズドになっているのであれば、ここは常に専用ブラウザの利用が必要です。httpでは見れませんとか書いてあったほうが親切だよなぁ。