googleブック検索の米国訴訟和解日本波及問題の詳細説明
- 作者: デビッドヴァイス,マークマルシード,田村理香
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2006/05/31
- メディア: 単行本
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Googleのやり方が気に入らないので、和解を拒否した上で、自分の書籍をデータベースから削除してほしい――著作者がそう考えたとしても、行使できる手段は少ない。
弁護士の福井健策さんは「Googleの和解戦略は巧妙」と指摘する。和解集団からの脱退を選べば、削除を申し立てる権利や、和解条件に異議を申し立てる権利を失うためだ。「削除を求めたい権利者ほど、むしろ和解に乗る方が良いという逆説も成立しそう」(福井さん)
また、「脱退した場合、Googleがフェアユースと解釈している、書籍のスキャンやスニペット表示(抜粋部分の表示)をやめる保証はない」とも指摘。スキャンやスニペットも止めさせるには法的手段に訴えるしかなさそうだが、「かなり巨大な訴訟が必要になる」(福井さん)
日本のGoogleブック検索で同様の事態が起きる可能性は「低い」という。日本には、著作権法上のフェアユース規定や、米国の集団訴訟に当たる訴訟の仕組みがないためだ。
ただ「米国でこの仕組みがうまくいった場合、書籍の再流通モデルとして日本に入ってくる可能性がある」と福井さんは指摘する。印税率63%は、日本の書籍の一般的な印税率(10%前後)より圧倒的に高いこともあり、日本に進出してくればiTunesのような“黒船”となる可能性もある。「その場合、日本の出版社はどう対応し、どう迎え撃つべきか、今後のビジネスモデルを含めて戦略的に考えるといいのでは」(ソース記事部分引用)
なるほど。わかりやすいが、IT系媒体はgoogleに対して反対的な記事は書きづらいのかな。こういうやり得スタイルでも乗っかるのが角川がYoutubeに乗っかってアニメ配信したり、ファンMAD動画を許諾してるしてる例に近いんだろうけど、どこの会社でもそう乗っかれるというもんでもあるまいし、現時点では日本の絶版書の(閲覧が)米国での対象ということだと米国在住日本人しか読まないから絵に描いた餅なんだよなぁ。