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流れ流れて早幾年。いろんな役に立つサイトを紹介します。

BSAの組織内違法コピー告発募集のキャンペーンサイト「違法告発.com」BSAは違法告発すると謝礼が貰えるが、謝礼は「事件解決後」の60日後なので念のため

違法告発.com
運営:BSA
http://www.145982.com/

BSAとは1988年に設立された米国に本部のある政策提言・教育提言・権利保護支援等の活動をする非営利団体。BSAは「ビジネスソフトウェアアライアンス」の略。メンバーはビジネスソフトウェア産業各社等で構成される。日本では社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会ACCS)、不正商品対策協議会(ACA)などの業界団体とも連携協力を行なっている。

以前より、日本の企業の1/4のソフトウェアが違法と言われており、告発者を積極的に募るためにTVCMや山手線車両の動画広告等を出広しているが、それのLPOサイト的なものがこのサイト(http://www.145982.com)といえる。

昨今、企業は社会的にはコンプライアンスが求められるようになっているが、あくまで建前と本音があり、遵法精神と言いながらも、予算が無いなどの理由から、上層部が黙認あるいは知らないフリをするまま、あるいは上層部絡みで実態としてはいまでもコピーされたソフトウェアを利用しているというところもあるかと思う。しかし、最近のビジネスソフトウェアは、サーバと通信して認証を取るようなものも多く、コピー品を使っていては事実上足がつくと思われる。だがそれだけでは全ての物証が揃うということにはならないため、やはり告発者の存在は重要なのだろう。いつもながらではあるが謝礼をつけて内部告発を募集しており、2012年末までは「キャンペーン」で以下の謝礼となっているようだ。

礼金進呈の要件:期間中にBSAの情報提供窓口に通報された組織内違法コピーに関連する情報をもとに、組織内での違法コピーの問題が解決された場合(確定判決による侵害事実の認定又は、上記和解の成立)にのみ、原則として一人の情報提供者に対して、謝礼金をお支払いします。
礼金
組織内違法コピーの情報提供者で面会不可能な方 3万円
組織内違法コピーの情報提供者で実際に面会した方 5万円
法廷で証言していただいた場合 30万円(上記を含む合計)
支払いの時期:事件解決後、BSA権利保護支援活動に参加しているBSAのメンバー会社が委任した弁護士から、60日以内に情報提供いただいた方が指定する口座にお振込みさせていただきます。

謝礼を明確にするということは「あら何か貰えるならいいじゃない」とか、あるいは「辞めるからこの機会に言っちゃえ」とかいう部分の需要を見越しているのだろうが、実際には訴訟ないし示談になるまでの期間は、結構な期間がかかることが予測される。
そのへんもあってかこのLPOサイト 違法告発.comでは謝礼金で煽らず、どちらかというと告発する理念や後ろめたくないというアピール、告発者には損害賠償を要求しないという、告発者への啓蒙に徹しているようだ。

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