ネット時代の本の販売に関する地道な工夫6つ(極端には売れなくてもいい場合)
- 作者: えとうあきら
- 出版社/メーカー: 幻冬舎メディアコンサルティング
- 発売日: 2006/05
- メディア: 単行本
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本を作るときは、ネットを上手く活用して販売促進してみるのはどうだろう。上手く転べば、想定以上の効果があるし、上手く転ばなくても、全然やんないよりはいい。
1、プレスリリースを打つ
プレスリリース自体はネット上にテキストを残すだけでせいぜい営業電話くらいしかかかってこないけど、ポータルにインデックスされるようなものもあるので、それはそれでSEO的にも少しは効果がある。(予算がない場合は)絶対に無料のところを使う。バリュープレスとか。このとき必ずURLを入れること。
有料プランとかはマスコミ向けにリリースしてはくれるけど、それを使うくらいなら(出版の人は)各社にFAXだの現物送付だのできるでしょ。(現物送付は、関連メディア以外だと地方の新聞・放送が狙い目…これは余談でネットと関係ないですけど)。
マスコミが思わず取り上げたくなるプレスリリースのつくり方・使い方
- 作者: 蓮香尚文
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2006/02/16
- メディア: 単行本
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マスコミ電話帳 2009 2008年 12/20号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: 宣伝会議
- 発売日: 2008/12/19
- メディア: 雑誌
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- 作者: メディア・リサーチ・センター
- 出版社/メーカー: メディア リサーチ センター
- 発売日: 2008/05
- メディア: 大型本
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2、動画サイトを使う
バイラルなんとかまでいかなくてもいいから、作家のインタビューでも、付録の中身紹介でもいいから了解をとった上でWebに積極公開。Youtubeが一番楽。この時注意すべきなのは、説明文の「省略される前まで」に、サイトへのリンクを入れること。じゃない方法(例:映像などにURL挿入)では積極的には飛んでこない。Youtubeを利用している出版社はもう結構ある。
ニコニコ動画で告知をやる場合は基本的に企業チャンネル以外では商用利用NGということになっているので、その場合は作家さん本人が趣味であげるとか、宣伝色を弱めるなどの方法に努める。でもプレミアム会員になっておいて、注目されるタグ打ったりニコニコ市場を貼り付けるくらいの工夫はいるかもしれない。
ここでは普通に告知をしようと思うのではなく、「ネタ(話題)を作る」という前提で考えてやったほうがいい。
失敗しがちなのはそれが気がついて貰えない、ということなので、ある程度被リンクの期待できるところへの情報提供等も必要かも。知ってる人は動画からの口コミで数千部程度の販売数(が多分動画から売れたであろうと推定)をたたき出したことがある。
心に響くウェブ動画マーケティング。 貴社がYouTube・ニコニコ動画ブームに乗れない理由。
- 作者: 市川茂浩
- 出版社/メーカー: インプレスジャパン
- 発売日: 2008/07/02
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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3、バナー広告を打つ
バナーなんか見てねー、などとはいっても、まだWebブラウザから普通にネットを見てる人のほうが圧倒的多数だ。また最近は年齢やキーワードなど読者対象向けに絞った広告を打つことができる。mixiなんかも多分に(たとえばコミュニティ向けの広告も打てるので)属性データ別に広告を出しているんじゃないかと思う。
・通常のメジャーサイト 火付け系として、対象に近いサイトに打つのはよくあること。「新聞広告の分をこちらに回してくれ」とか希望すれば、予算があれば出せるはず。ネットのメジャー系代理店を通すか、アドネットワークに直接打診。
・ブログ類 Pitta!とかアドバタフライとかを通すと、狙ったPVのサイトに広告が僅かなお金で打てる。精算できるレベル。ただし小さい広告だからマンモスサイトにでも打たないと効果もそれなりではある。PV比で安い媒体もあるが、中にはアクセスアップツールでごまかしてるところもあるので注意。
・アドワーズ広告、オーバーチュア 検索したときに出る文字・画像広告。ブログにもはり付いてるけど。人気の言葉ほどお金が高いので、書籍みたいな安い金で売るやつは、ズバリではなく関連でニッチワードをものすごい沢山貼って、クリック単価を下げつつもアクセスを呼ぶのがいいのではないだろうか。穴は2ちゃんねる検索のスラアド。相当数登録しないと効果はでないが、クリック単価0.5円から。
・自社広告 まったく予算がない場合。自分のサイトの全ページから誘導できるバナー等を入れて貰うという手がある。あとは知り合いや、本の関係者のブログ類にたくさん貼って貰うなど。
バナーのコツは、
・女の人なら群像(これは誰かがいってましたが、ネット見てる人は男が多いのでむさいよりは女性があったほうが目がいく。しかも複数を置いて目移りさせることで、バナーに目をとまらせ、見る時間を増やせるというテクニックがある)
・説明をあえて不完全に(なんだかわかりづらいもののほうが先が気になる。むしろ写真だけだったりするとさらに。)
・緑色でまとめない(目立たないということもあるが、雑誌の表紙は緑色ロゴだと露骨に売れないというデータが20年前くらいからある。雑誌の場合はピンク・赤系統が多く、コンビニ商品だと、赤か青が多いのに気がつくと思う。研究された例があって、緑色の商品は「おだやかでやすらかな気持ち」を産み、購買意欲を示さないのだそうだ。以前海外アダルトサイトのXVNが緑色ロゴの広告を打っていたが、多分反応が良いとは思えなかった。)
・動かないよりは動いたほうがいいが、(最適化さえできれば)GIFで十分(FLASHは重い。サイトを振り分けて複数に飛ばすなどができるので、そういう用途ならFLASHのほうがいいが。)
・昔Yahoo!ショッピングの出店募集で電飾ギラギラ、ピカピカのがあったが、あれは案外効果が高かったらしい。(今ならもしかしたらagehaみたいなロゴもありなのかも…)ようは下世話なほうが強い。センスを押しだしたバナー(例えばアパレルでよくあるイメージバナー)は反応が良くないと思う。(これの根拠はYahoo!から来るアフィリエイトニュースレターで、効果が高いといわれていたことによります)
・何日までのような限定文句があるといい。モノが貰えると特に飛んできやすい。
・入荷で話がついているなら、あえてamazonやセブンアンドワイ、楽天などに飛ばすのもあり(広告をそちらに飛ばすという話がついてると優遇して貰える可能性あり)。
・本の広告は横長だと難しいんだよね…(表紙が入りきらない)。あえて表紙入れないのもあり。本来のタイトルとかよりも、クリック率の高くなりそうな文言で釣る。
とかかなぁ。もっと本職の人ならもっと工夫があると思いますが。バナーにはどっからきたかが判るURLを挿入。で、サイト内にカートがるなら、成約までの経路データが取れると望ましい。
- 作者: シーズ
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2005/10/28
- メディア: 大型本
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4、商品特設サイトを作る
その飛び先の特設サイトだが、売る気があるとか、専門外の商品を作ったので、体裁がよくないので会社のHPに飛ばしたくないとかの場合は、独自ドメインを取るという手段がある(もえたん等のサイトが有名)。独自ドメインのほうが検索上も飛んできやすいし、会社のサイト側も異なるドメインからのリンクになってメリットはあるのだが、ドメインが忘れた頃に更新切れするという問題があるので、特に問題なければ会社の下のアドレスに作っておいたほうが、細く長くなんとかなると思う。
・サイトの商品案内は、表紙だけでなく、中身などもできるだけ説明するようにする。
・LPOページとなるので、できる限りの工夫をする。ショッピングサイトでも商材でもなんでもいい、自分が買ってしまったページのデータをもう一度思い出してみる。
・最終的にカゴに投げ込ませるくらいの工夫。それはamazonでもなんでもいい。欠品に気を配る。
・商品がほしくならなくても、なんかアクションが起こせるといい。例えばプレゼントを置くとか、ちょっとしたデータプログラム、壁紙、メルマガ、なんでもできるはずだ(電子メール関連のDMは法律が変わったので、注意すること)。
・余計な所に飛べないサイト…だと究極としてはブラウザの戻るボタンで逃げられてしまう。それならば関連商品に導くなど、その他の導線を置いてしまおう。
・SEOしっかり。検索エンジンへの登録は必ず、できるだけ早めにやっておく。
・そうでなくてもアクセス解析くらいは入れて、ちゃんと見てどっから客が来てるかくらいは把握しよう。
- 作者: 春日出版編集部
- 出版社/メーカー: 春日出版
- 発売日: 2008/07
- メディア: 単行本
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5、ニュースサイトで記事にしてもらう
これはメジャー(新聞社・Yahoo)であれ、個人サイトであれ、人が一番やってくる手段ではある。取材などは偶発性を期待するしかない側面もあるが、たまたまその会社の人と名刺交換していたら、送って頼むという線もある(例えば、情報提供もとを狙うということもある。ITMEDIAに載るとYahooなどに2次配信される。Gigazineに載るとmixiに転載される)。
新聞社系はURLを載せないところが多いのが難(逆にそのせいで皆検索するのだが)。個人ニュースサイトはもうかなり古い手段になるが、そこそこアクセスは来る。ただその場合は情報を消費するのが目的だから、踏んですぐ帰って行くので、後に残るアクセスは1割程度。もっと認知を伸ばしたいのなら、継続してネタを提供するとかが必要かも。このへんはプラスに出る場合もマイナスに出る場合もあって、逆に認知だけされて買われない、全然売れないという本の例もある。(Webに依存・期待しすぎてこける例)
- 作者: 濱田逸郎,神原弥奈子,鈴村賢治,石黒不二代,湯川鶴章
- 出版社/メーカー: 時事通信出版局
- 発売日: 2008/12/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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6、プレゼント関係、リリースを受け付けているところに送る
ネットの場合プレゼント欄のあるサイトに送ると結構載せてくれる。その商品があることの告知になる。その会社のamazonリンクも貼られたりしてウマイ。意外なのはマニアックな通販サイトなんかで、突発的に買い切りで仕入れてくれる場合がある。そこらで検索すれば、プレゼントをしているサイトも募集しているサイトも出てくる。穴なのが全国のタウン誌系で、皆ネットに移行しようと思ってサイトを立ち上げている段階なので、サイト上で没になる可能性が限りなく少ない。彼らのサイトは力がないのでSEO的なものは期待できないが、雑誌に併載されたりすると、地方都市の書店での注文をすこし伸ばしてくれる。
本関係のポータルにも送ると、まれにだが書評が期待できる。
・最初から沢山送らず、見本は1冊入れて、追加希望に応じる姿勢で。
ほかにも、告知手段はもっとあるのだが、とりあえずこんなところで。
- 作者: 犬木加奈子
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 1993/11
- メディア: コミック
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ちなみにこのサイトも書評らしいものはしませんが紹介は随時しますので、出版社の方々で献本希望の方はこちらに送付先を書いておきますので送ってください。はてなのAmazonリンクページが生成されるから少しは役立つよ!ガジェットでも家電でもいいよ(物乞い)。