tx別館

流れ流れて早幾年。いろんな役に立つサイトを紹介します。

サイラボはサイゾーが同業と情報交換したり、ヤフトピ依存以外でのノウハウをつけるためのサイト

サイラボ
運営:サイゾー
http://cylab.jp/

俺たちに足りない部分を補おうという潔いコンセプト

「面白い記事を書く→ヤフトピに載る→PVが増える」の軸でやってきて1大メディアとして成長していったWeb版「サイゾー」が、それだけでは危機感を感じたという体で、サイラボというサイトを始めた。事実上Webサービスというよりもブログだが、俺もこういうサイトコンセプトは仕事で考えたことあるよ。
Webって周辺調査自体が出来ないメディアなので例えば昔ならAlexaのデータをつけて会社に出して「全世界で何番目のアクセス数」とかいっても、おおむね順番しか見れない推計値だから「何これ」ってなっちゃうんだよね。今ではgoogleDSPの顧客推計(これも何コレになりがちだが)とか、PVだけならマーケギア(翔泳社のドンナメディア)とか、あと金払えばニールセン(旧ニールセン・ネットレイティングス)とか、バックリンク調査やらそこそこのデータがWebでも公開されているとはいえ、実際のところ隣の類似サイトはどうやって商売やってるのかすらわからない世界。

どうやっているか? は人に聞くのが賢い

じゃあマーケティング目的でサイト作って、みんな取材すれば(相手に会えるから、Webに出ても差し支えないデータは出てくるんで)いいじゃないとか思ったことはある。
もちろん裏取りはいるにしても本人が言うことは大筋外れないし、大手代理店のマーケティング仕事でも取材をもって(データを)作るっていうのは結構あるんだよね。
なんで、Webでよくわかんないことがあるならば、取材サイトを作ればいいじゃないかと。たとえばアダルトであれば「アダルトサイト専門の取材サイト」とか。専門サイトであればあるほど、周囲の情報は入ってこないし、取材バーターで強力な送客を行えるとか、相手にこっちのノウハウを与えるとか、相手にメリットがあれば取材には応じるはず。効率が悪いとか、諸般の事情でやんなかったけど。

とはいえすでにメガサイトでノウハウ自体はある「サイゾー」。課題は「このサイトの定着」か

サイゾーの「サイラボ」は相手に見せるサイゾーの企業としてのノウハウ出しの顔と、逆にサイゾーが周辺メディアに「どうやってんですかデヘヘ」と聞いてノウハウつけるという部分の両方があるけど(続けば)良いサイトに育つんじゃないか。ただ自社を押し出すよりも日経流通や日経BP的な色合いでやってくれたほうがいいなあと思う。

サイゾーはニュースサイトとしてはYahoo!ニュースから流れてくる客メインでやってきたと自称しているが、サイラボ、SEOは確かに二の次で、現在実際に「サイラボ」へ行くためのnet導線は、投稿時点ではかなり細くて、いまのところFacebookツイッターからが主(あとは自社リリース)。検索で「サイラボ」と入れても似た名前の会社等がガンガン引っかかってきて、なかなかたどり着けない状況だ。ヤル前に名前をかぶらないように考えるといいんだけど。まずは自社サイト本体の下のほうにでもどんどんバックリンク貼ったほうがいいんじゃないのかなー。
あとはフックになる記事。最初の記事のけんすう氏のサイトの(記事だけの)力でアクセスを集めるのって結構難しいと思うんだよね(nanapiは実用性は高いけれどもファンの多いサイトじゃないので)。

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