tx別館

流れ流れて早幾年。いろんな役に立つサイトを紹介します。

元MacPower編集長、雑誌が売れないのは接点の問題

MACPOWER 2009 Vol.1 (アスキームック)

MACPOWER 2009 Vol.1 (アスキームック)

http://enterprise.watch.impress.co.jp/cda/ogawa/2009/03/03/15040.html (エンタープライズWatch 小川浩のネットショッキング ゲスト Yes, I am. 高橋 幸治)
MacPowerという文脈で語ると編集者なんだけど元々電通にいたからクリエイティブエージェンシーをやるのはわからないでもないし、そういう方法論になるのもわかる。Yahoo!JAPAN傘下でやっているXBRANDという、サイトがあって、今はそれに関わったりしているようだ。

XBRANDは http://xbrand.yahoo.co.jp/

X BRANDは、雑誌ブランドの集約サイトです。国内有数のハイクオリティー雑誌から提供された記事を、「X BRAND」専属の編集部がそれぞれの雑誌の特色を生かし、再編集して掲載しています。

と、サイト説明文がある。
関連している雑誌は http://xbrand.yahoo.co.jp/magazine/ で一流雑誌、というか広告で成り立っていた雑誌が多い。氏の言うとおり雑誌がめちゃくちゃ元気がよかったころにはあり得ないプロジェクトというのはホントだと思う。まあでも彼のやりたいことはこのままではないようで、メディア再構築をしていきたいと考えているようだ。

高橋氏
 雑誌を今年はもう一回やりたいですね。成立する座組や機能を新しいフォーメーションでやりたい。雑誌がだめだといって、みんなが嫌いになったわけではないですよ。音楽が売れないのは音楽が嫌いになったわけではない。まだ雑誌がやってないことがたくさんあると思うんですね。方法があると思う。成立させてみたいですね。

 売れないのはコミュニケーションの接点の問題であって、雑誌や音楽が悪いわけじゃない。本を買うのは、もう本屋という場所ではないし、テレビ CMももう15/30秒という尺ではないのかもしれないじゃないですか。既存のメディアフォーマットとは違うのではないか、という検証が必要でしょうね。


小川氏
 そのとおりですね。Webを従来のメディアのように取り扱っても、短期的にはうまくいっても長期的には破たんすると思います。


高橋氏
 結局、ネットに情報が移ったというのではなく、ネットの利用がみんなに浸透した結果、モノのとらえ方や感じ方、行動範囲などが変わったということでしょうね。いままでの情報をWebに移せばいいのかというとそうではない。その意味で、X BRANDのような取り組みにかかわれていることは非常にラッキーだったと思います。 (エンタープライズWatch 小川浩のネットショッキング ゲスト Yes, I am. 高橋 幸治より部分引用 )

うーん、雑誌とWebの見せ方、っていうのは僕は平均閲覧ページ数の違いだと思って、さくさくといろんなサイトを見ていけるわけですけど160ページとか300ページとか1サイトで読むことはまれじゃないですか、せいぜいそんな読むのは、新聞社のサイトをホントに新聞みたいに読んでる人か、2ちゃんねるジャンキーな人とかくらいで。mixiだって滞在・再読み込み自体は多くても、200ページも読むことはまずない。普通のサイトなんて、googleアナリティクスでもわかりますけど、閲覧平均ページって50もいかないと思うんですよ。だからそのまま紙の時の不動産的意識で広告入れちゃうと、普通に採算があってこないんじゃないのかなぁ。広告入れるための本をWEBにもってくるなら、オールスポンサー買い上げの別冊付録や、フリーペーパーくらいの意識でやればいいんじゃないのかしら。つまり無駄記事のない32ページや48ページくらいの入れ物、のつもりでやればいいような。ただページが少ないと総PVも減るから、広告主にはそういう指標じゃないところで満足してもらうしかないんですけどね。

なんか原文はまだ顧客が大手ということもあってか、バブル感は漂うんですけど、iチャネルの雑誌コーナーの話とか、いわゆる携帯世代のメールアプローチの問題(@の前が長い)、その世代は検索しないで人に聞くとか、読みどころは結構あります。

新しいメディアに関われるわくわく感がある感じがする。
そういう感覚って僕はCSでテレビ番組をやれると決まった時以来持ってないなぁ。

Ads by アイモバイル