マンガと学歴
- 作者: 久保象
- 出版社/メーカー: データハウス
- 発売日: 2004/03
- メディア: 単行本
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昨日の飲み話。漫画ゴラクの不定期掲載の「ドカコック」が面白いらしいです。なにしろドカだからね。
飲み屋で「大卒じゃない漫画家は駄目」みたいな話をしている編集ぽい人がいてむかついたが(正論ではあって、最近のメジャー漫画はテーマが先に来てチーム編成(編集者含む)で仕事をしているので、たとえば絵しか描きたくなくてサボってたような人ではメジャーで大成できないと。たとえば経済をテーマにした企画が降ってきたときに資料を読んでもそれが理解できない漫画家は評価されないということ)。
手塚治虫がブラックジャックを描いても医大出身だからそれは到底覆されないものであって、代アニ卒の人は知識に裏付けられたものは、その他の経験を積んでいないとあまり描けないだろうと。
でも昨今は原作つきの漫画が結構多いですから、そういうもんでもないんじゃないの?と思うのですが。また、かつてはジャンプだって学歴では拾ってない(週刊連載で拘束する関係上、18〜20くらい若くないと入選しない)でしたし。鳥山さんなんて25くらいからだから例外も例外。
まあでも今は夢だけで食っていける時代ではないですからね、また一部の編集は天才も求めていないのかもしれない。天才を容認する空気で持っていた出版界もすっかりバブル崩壊ですから。
むしろエロ漫画の人のほうが実力で食ってるような気がする。売れる人は20万部くらい売れるし、学歴で選んでないよ(絵で選ばれるからシビアですが)。
その話以外では面白いところもあったですよ。
一般漫画業界は新卒採用メジャー編集側の莫大な収入と作家側の低学歴の狭間が埋まらなくなっているようで、大変だなぁと思いました。
アマゾンの本でアフィリエイト貼りつけてる久保さんとは関係ないですよ。むしろ彼にはかつて捕まった漫画家とか、病んだ漫画家とかで1冊作って頂きたいものです(が無理だろうなぁ)。