鳥男

スナック鳥男　見ル野栄司短編集

鳥男VSスクール侍

鹿男あをによしがドラマ化されたが、それとは関係なしに、鳥男というシリーズがある。見ル野氏の作品はおせじにも絵が上手いとはいえないのだが、格差社会を象徴するような各人のキャラクターが良くできている。そして常にメインは鳥男の破壊的なキャラクターで成り立っている。鳥男は性格は最悪だが、人の心を代弁しているような側面もある。特に１作目の「スナック鳥男」は名作なので取り寄せて読んでみてほしい。通常のコミックスよりだいぶ高めのいわゆる白夜価格*1だが、第一巻はほぼ完売だという。僕は見ル野先生を応援しています。

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*1:西原理恵子が「白夜商法」と書いて有名になったが、それは挿絵などちょっとだけ変えて「初回限定版」「改訂版」「新装版」「増補版」「増補改訂新装版」「ビジュアル文庫版」など何回も何回も出したりする手法。白夜価格とは、損しない仕組みに徹底しているため類書の原価よりも１〜２割高い値段設定になってしまうこと。マイナー書籍だと3980円などという常識を越えた値段設定になったりする