大手マンションの管理会社系会誌がたまに面白くてしかも仕事的にも安全そうに見えるのだ
- 作者: NPO集住センター,主婦と生活社
- 出版社/メーカー: 主婦と生活社
- 発売日: 2004/11
- メディア: 単行本
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ローテーションの多い企画→防災系(訓練が多い、もっともつまらない記事)→コミュニティ系(隣人の日的なイベントをやったり、コミュニティルームの紹介だったり)→部屋の片付け(これが役にたつ)→掃除(年末に多い。主婦の知恵系)→防犯(これが意外に小さめ。不安をあおるからか)→リラクゼーション(ヨガや座禅、果てはリラックスする飲食物まで)→レシピ(主婦が読むからか)→まれに旅→物件紹介、特典紹介(管理会社系のサービスの割引)
こういう毒にも薬にもならないようなコンテンツの編集は大昔にやっていたのでわかるんだが一定のクオリティは保たなければならないためわりと予算は出るのでいいんだよね。不動産系の仕事だし。不動産の仕事は「体裁」が伴うので、あんまり露骨な削減みたいなのはないから、編集不況の時代の今はいいのかもしれないなぁ、とちょっと思った。しかも既に入居してる人が相手だから、本体ディベロッパーが沈まない限り入金がないなんてことはないし、商社系だからまずそれが来る可能性は大変低い。万が一編プロで仕事する場合はこういう「仕事が厚いところ」としたいねぇ。
出版の思想って文学だのジャーナリズムだのなんだのが元になっているからだと思うが、文化文化いいすぎ。基本的に(商業出版の)編集って、お金になりそうな世界に寄生する仕事なんで別にそんなに文化だのなんだの言うべきものではないと思う。作家に擦り寄るのもそうだし、売れそうなジャンル、お金もってそうな会社にくっついているだけなんだよね。メディアを持つと個人が法人レベルで発信できるのが面白いだけで。
文化事業ばかりやって赤字で大丈夫な会社ってもともとが別事業で儲かってるか税金対策かオーナーの名誉でやってる場合だけ。だからこういう不安定な時代になると、(リニューアルで切られる危険性はあるにしろ複数年単位での受注だし)この手の(比較的)安全な仕事は羨ましくなるんだよな。