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流れ流れて早幾年。いろんな役に立つサイトを紹介します。

アキバの一件

最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか
事件ネタをこれみよがしに書いてアクセスアップを狙ってるはてなユーザーの人にもちょっと嫌気がさすので、あんまり軽率に書きたくないんだが、実は本人の目的の1つは「ワイドショー独占」だったようで、ラジオでそれを聞いて、さらにテレビで紹介されていない範囲の掲示板カキコ(実際はもっと関係ないことも書いていた=#追記 一部テレビでは、やってたみたいですね)を聞いたら、その裏にあった単純労働派遣の辛さが見えてきました。


だってさ、ツナギ(作業着)が無くなってるんだもの。そしてそのことを掲示板にも書いていた。誰かが隠したのか、なんなのかはわからないですが、「やめろってことか」って思ったようですよ。よくアイドルもののフィクションでライバルに舞台衣装を隠されるなんていうベタなネタがありますが、あれに近い状況で、実に疎外感がありますよ。そういう脚本の場合はなぜかイケメンが味方について後でライバルの悪事がばれて解決なんかする訳ですが、リアルの場合は単に(もし故意にされた場合)虐めでしかないわけで。


工場派遣はなにが問題かというと派遣だと不定労働(期間はあるが、契約が切れることもある)であること、あとはコミュニケーション不足なんだよね。PCいじってたとしてもネットはまだウソでもコミュニケーションがある。だけど、単純労働は休み時間とか、食事時間に気に入った人と話せなければ、何もコミュニケーションを取る場所がない。休日もギャンブルとかになりがちだし。携帯に彼がいろいろ漏らしていたのは、やっぱりコミュニケーションが欲しかったからじゃないのか。
工場派遣業者も、工場も、ただ起きたことを受け流すのではなく、人を手駒扱いしている現状を反省して、もっとヒューマンライクな職場を作るよう努力すべきなんだよね。ほんとはそっち(彼が犯行に至るようになった環境)をもっと責めてもいいんじゃないかと思う。派遣会社も含めてね。


うちも関連サイトで日綜の広告とか貼ってるから、もう少し一考しないといけないのかな。でも、社会的に追い込まれた時とかには、住み込みはいい職場でもあるんだけど。工場労働者のいいところは、作家、マンガ家、カメラマン等クリエイターで結構優秀な人に工場経験者が多いんだよね。最近工場とか零細企業の話を書く人がたまにいますが、手の動きが単純労働なだけに、クリエイティブなほうに頭が向かわざるを得ない。また味のあるけど報われないオヤジのエピソードなんかは、工場勤務で得られることが多いのかもしれないし、作家気質の人は社会経験としてあらゆるところを覗いておいたほうがいいんだろうね。


作家の話はさておき、工場については、僕はかつて返品整理のベルトコンベアから1週間で逃げ出した口なのだが。あと別のどっかの工場でも数日働いた記憶があるが、食堂しか記憶に残ってない。なんでなんだろう。

http://d.hatena.ne.jp/boiledema/20080610#1213114352 やっぱり。

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