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クロスステッチとドット絵と自分販売促進

ぼくのステッチ・ブック ~シンプルでかわいいクロスステッチのおもちゃ箱~

ぼくのステッチ・ブック ~シンプルでかわいいクロスステッチのおもちゃ箱~

1月に出た本だが、auの会員誌の11月号で採り上げられていた。これの販売促進的に面白いところは白夜から出た本のほうはともかく、3ヶ月後に「オレのステッチ・ブック」という小冊子がネット直販オンリーで出たこと(http://theminthouse.shop-pro.jp/?pid=7464974)。商業出版のあとに、ネット出版オリジナルを似た名で出すと。ともすると通常は出版社が人気作家を利用する傾向があるものの、これは逆パターンというか、作家のほうが乗っかって、商業出版物に販促してもらおうという流れですよね。面白い。さらにauの小冊子用の販促として、ステッチを壁紙にして携帯で流すというのも新しい利用法のような感じ。

ふつう(この方でなく、一般論として)作家さんが本を出そうという場合、著書があると自分のブランド化を促進されるという副次効果があるから、あえてそんなに儲からなくても出版したりするというのが一般傾向としてあって(それの究極が文芸社などの協力出版なわけですが)、商業出版は協力出版よりはましなので(お金がかかる協力出版と違い金銭負担がなく印税も一応入る)、その人にとっても作りたいものがあれば、あんまり部数が高くなくて返りが多くなくても作家さんが編集に乗っかってくるという流れがいままであったわけですが、いままでは「本を売るための販促」はあっても「併せて自分のところを売る」というパターンはあんまりなかったような気がします。これは目から鱗でした。なるほど、こんな方法もあるんだなぁ。たしかに1冊本を買って、他もないかという話になったときに、ほぼ同じシリーズ的なおまけ的な本があったら欲しくなるだろうし、購入のハードルも1度経験してるから低くなるし、これはLPO(成約用のランディングページ最適化)への道を書籍に作ってもらってるような感じで、良い方法かも。自分ブランドも向上しますね。

ところでステッチはもともとは女子向けだったのを、この人は自己流で男性のポップな刺繍という線を作り上げ人気があるのだそうです。ゲームのドット絵に近い雰囲気、といわれるとなるほど男の趣味ぽいところもあるよな〜。

もしかして、80年代のアダルトPCゲームとか作ってたグラフィッカーとかが刺繍でタイルパターン表現(16色数の配置パターンでもっと多い色を擬似的に表現する技術)とかしたらば、ものすごいフルカラーの刺繍とかできんのかな。

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